生命保険会社を比較する

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 日本には生命保険会社が42社(一般社団法人生命保険協会の会員数・2023年8月6日調べ)あります。保険を検討するとき、いきなり42社全部の保険を調べるのって大変ですよね。かといって、どこも同じと思って適当に選んでしまうと、後になって痛い目を見ることもあります。

 ですので今回は、生命保険会社を大雑把に2種類に分けて、それぞれどんな特徴を持っているのかを書いていきたいと思います。(独断と偏見を多分に含みます)

今回の記事はこんな方にオススメ!

  • 保険を検討している方。
  • 保険を見直したい方。
  • 保険を勧められたけど、本当にその保険でいいのか不安な方。
目次

生命保険会社は大雑把に分けて2種類!

 生命保険を検討する方に知っておいてほしい、生命保険会社の分け方は次の2つです。

  • 大手日系の生命保険会社
    日本生命、第一生命、住友生命、明治安田生命など
    (社名が漢字なので「漢字生保」なんて言われたりしてます。この記事では「漢字生保会社」と言っておきましょう)
  • その他の生命保険会社(外資系、損保の子会社、漢字生保会社の子会社など)
    メットライフ生命、オリックス生命、東京海上日動あんしん生命、メディケア生命(住友生命の子会社)など

厳密には外資系や損保系なども細かく分類できるかもしれませんが、今回はこの2つの分け方だけ覚えておいてください。
 なぜこの分け方なのかというと、漢字生保会社と、その他の生命保険会社では、販売している保険商品やその営業手法が大きく異なっているからです。ですので今回は、それぞれの保険会社が ①どのような営業手法で ②どのような保険を販売しているのか を解説していきましょう。

漢字生保会社の特徴

①「生保レディ」の営業力でシェアを拡大!

 日本生命や住友生命など大手の漢字生保は、俗に「生保レディ」と呼ばれる女性営業社員を多く抱えています。「生保レディ」って、みなさんも聞いたことがあるんじゃないでしょうか。よく会社の昼休みにズカズカと会社の食堂の中に入ってきて、「保険入ってます?」とか聞いてくる人たちです。ちょっとかわいい人だったら会社の男どもがみんなそこの保険に入っちゃうっていう、あの魔性の存在、それが「生保レディ」。

 ちょっと話がそれちゃいましたが、あぁいうふうに会社の中に保険の営業社員がお邪魔して、そこの社員さんたちに声をかけていくという営業スタイルのことを「職域」なんて言ったりします。この職域でシェアを大きく拡大しているのが漢字生保会社です。

 もしあなたの会社にも生命保険の提案に来ている人がいるのであれば、ちょっと思い出してみてください。どこの保険会社の人が来てましたか? おそらく、日系大手の「漢字生保会社」ではないでしょうか。そしておそらく、外資系や損保系の保険営業マンが職域に来ていることは少ないのではないかと思います。

② 一つの保険でいろんな保障がテンコ盛り!

 日系大手の「漢字生保会社」の主力商品になっている保険は10年更新型の定期保険です。定期保険って言うのは、「一定期間だけを保障しますよ」という保険ですね。だからこの保険を今年の4月1日に契約したら、10年後の3月31日まで保障が続く。それより先も保険を続けたい場合は、保険の契約をやり直し(更新)する必要がある、そんな保険なんです。

 漢字生保会社はこの定期保険を、よくパッケージにして提案しています。例えば、その10年間のうちに

  • 死亡したら1000万円
  • 入院したら一日当たり1万円
  • ガンになったら100万円
  • 働けなくなったら月々10万円……

なんて内容の保険がセットになっていたり、同じシリーズとして提供されていたりするんですね。


 この類として代表的なものとしては、日本生命の「みらいのカタチ」、住友生命の「1UPシリーズ」、明治安田生命「ベストスタイル」などです。

 これらの保険のメリットとしては、やはり何といっても、一つの保険(一つのシリーズ)で幅広い内容を保障してくれるので、これさえ入っておけば安心!と思っていられることでしょうか。

 ただしデメリットもあります。それは10年後の更新時に、10歳上がった契約年齢で新たに契約をやり直すことになるので、その分保険料が高くなってしまうということです。例えば40歳時点での入院保障が月々1,000円の支払いで済んでいたのに、50歳になったら2,000円になっちゃった!なんてこともあり得るわけです。もちろん、60歳になったらさらに跳ね上がることになります。それが10年更新型のデメリットなんですね。

 ちなみに、10年くらい前までのトレンドとしては、一生涯の死亡保障(終身保険)に、オプション(特約)としてこのような10年更新型の定期保険をテンコ盛りにするというスタイルが主流でした。このタイプの保険は定期保険のオプション(特約)を付けた終身保険なので、「定期保険特約つき終身保険」なんて言ったりします。まぁその保険も、保障の大部分はそのオプション部分でしたので、実態としてはあまり変わっていません。

「漢字生保会社」以外の生命保険の特徴

① ゴリゴリの体育会系営業マンが多い外資系や損保系

 「生保レディ」が漢字生保会社の営業社員の特徴でした。一方、そのほかの生命保険会社(特に外資系)の営業は「ゴリゴリの体育会系営業マン」という言葉がぴったりきます。イメージでいうと、学生時代は体育会系の部活に所属してて、休日は筋トレが趣味、日焼けした肌と白い歯のコントラストがまぶしく、筋肉のラインに沿ったオーダースーツがピチッと似合ってる、喋ればめちゃくちゃ上手くて面白い、そんな感じの人たちです。プルデンシャル生命の営業社員は特にこの傾向が強い。(完全に偏見です)

 そんな体育会系営業マンの営業スタイルは、自分の友人や知人に保険を提案していき、そしてその人たちから他の人を紹介してもらって営業をかけていくこと。こうして営業人脈をどんどん増やしていくというのが彼らの営業スタイルなんですね。

② いろんな保険をバラ売りしている

 漢字生保会社の特徴が「いろんな保障のパッケージ売り」だとすれば、そのほかの保険会社の特徴は「バラ売り」と言うことができるでしょう。必要な保障だけをピックアップして、その一つ一つをバラ売りしているのが特徴です。メリットとしては、カスタマイズ性がめちゃくちゃ高いということでしょうか。医療保険は医療保険で自分の最適なプランに設定し、死亡保険は死亡保険で、必要な分を必要な期間だけ設定する。そんなこまごまとしたカスタマイズ性に優れています

 また、定期保険も漢字生保会社のものは10年更新型が多いですが、そのほかの保険会社では20年とか、80歳までとか、保険期間を柔軟に設定できることが多いです。ですので、契約するときにしっかり将来を見据えてカスタマイズしておけば、その後更新で月々の支払額がボンボン上がっていったりする心配はありません。

 医療保険については、漢字生保会社だと10年更新型が多いのに対して、その他の保険会社では終身型(生涯保障)が多いです。ちなみに私も、終身型の医療保険に入っています。月々の保険料は60歳で支払いを終え、でも保障は死ぬまで一生涯続くというプランです。最初の10年間は更新型よりも支払額は高くなりますが、長期的な視点で見れば終身型の方が安くなりますので、このプランにしています。

外資系や損保系など、漢字生保会社「以外」の生命保険がオススメ!

 ここまで漢字生保会社とそのほかの生保会社とで比較してきました。この内容を踏まえて私がどちらの系統をオススメしたいかというと、断然、漢字生保会社「以外」の生命保険です。なぜなら、

  • 保険のカスタマイズ性に優れる
  • 更新による保険料の値上がりを心配しなくてよい

という特徴があるからです。

 ちなみに、漢字生保会社のパッケージ売りされている定期保険ですが、あれは別にパッケージになっているからといって月々の支払額が割引になるわけではありません。医療保険と死亡保険を一緒に契約しても、安くはならないんですね。しかも、全体の傾向としては漢字生保会社の定期保険は保障内容に対して月々の保険料が高いです。この点からも、やっぱり漢字生保会社「以外」の生命保険を選んだ方が良いと私は思います。

まとめ

  • 生命保険会社には、ざっくり ①大手日系生保(漢字生保会社) と ②その他の生保 に分かれる。
  • 漢字生保会社の主力保険は定期保険のパッケージ。多くは10年更新型。
  • 10年更新型の保険は、更新のたびに月々の保険料が上がる。
  • その他の生保会社の保険はいわば「バラ売り」。カスタマイズ性に優れる。
  • きちんと保険をカスタマイズしておけば、10年毎に保険料がボンボン上がる心配はない。
  • 「漢字生保会社」よりも「その他の生保会社」がオススメ!

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